訃報 その2
2015年11月。
母から「父が入院した」という電話をもらった時、軽い驚きを覚えました。
と同時に「とうとう来たか」と、覚悟を決めたのです。
病院で薬剤師をしていた父は、人一倍の病院嫌いでした。
よって、うつ病になっても一切の治療をせず、身体中が不調を訴えても決して病院へ行かず、薬も飲まず。
うつ病になった原因が病院だから、仕方ないんだけれども。
なので、その父が入院するということは、本人の意志ではないハズです。
本人の意志に反して入院させられたか…もし本人が納得の上で入院したのだとしたら、なおさら予断を許さない状況なんだろうと思いました。
だから、その時はあえて帰省しませんでした。
近いうちに「帰省せざるを得ない状況」がやって来るだろうと、本気で予感していたからです。
2015年12月16日。
父は、亡くなりました。
肝臓がんだったらしいことが、後から知らされました(本人には告知せず)。