Songs and Colors

歌うように軽やかに、様々な色を身にまとって。

本の力

ウチの大学図書館は、毎週木曜日に「あいのみ文庫」という活動を行っている。
児童向けの読み聞かせ会などが主だが、大人向けに講演会なども開催しており、学外の方が数多く参加されている。
今日、図書ボランティアのための講座を受講する機会があったので、初めて参加させてもらったのだが、いろんな意味でショックだったし、刺激を受けた。
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図書ボランティアとして、東北の被災地にある図書館へ向かった方の話を聞いたのだけれど、ニュース映像で観るのとは違い、何か「生の声」って感じがして、ホントに何も言えなかった。
津波被害を受けた図書館の惨状は余りにもヒドく、職員7名が全員亡くなった陸前高田市の図書館は復旧に時間がかかりそうだ…が、それでも東北の人たちは頑張っている。 頭が下がるばっかりだ。
同じ津波の被害を受けても、やはり図書館職員がいる所は活動的で、被災地情報を整理して届けるという役割も果たしている。 図書館というモノの地域性を垣間見た事例だった。
建物の復旧の見通しが立たない今、注目すべきは「移動図書館」だ。 他の図書館から貸与されていたり、民間から無償提供されたり…と、行政の対応によって状況は様々だが、どこの図書館でもまず移動図書館を導入している。 ハコがなくても本を届けたい!…という熱意が伝わってくる。
そして、どの図書館でも「来年からの資料費が不安だ」という声が。 今年は、あちこちから本の無償提供を受けたりして何とかなっているが、復旧が進めば進むほど、図書館への予算が削られてしまうのは容易に予想がつく。
そんな中、南三陸町図書館では、Amazonほしい物リストを利用していて、なかなか面白いと思った(^^)
南三陸町図書館】のほしい物リスト
私たちは、本の力を信じている。
今すぐ役に立つものではないかもしれないけれど、いつか役に立ち、誰かの心を救うのだと信じている。
講師の方は、こうも言われた。
「今すぐ自分が何か出来なくても、現地へ心を寄せることはできる。心を寄せ続ける、想い続けることが大切です」
この言葉に、とても救われた私だった(^^)