Songs and Colors

歌うように軽やかに、様々な色を身にまとって。

尾上松禄

私が尾上菊之助を好きだということは、昨日の日記でも書きました。 で、先日の花形歌舞伎では「お父さんの菊五郎そっくり〜♪」とか思いながら、キャーキャー観ていた訳なんですが(笑)
その花形歌舞伎で、もう1人気になっていた役者さんがいました。 尾上松禄…4年くらい前までは、いわゆる「三之助」の1人、尾上辰之助と名乗っていた方です。
三之助…市川新之助尾上菊之助尾上辰之助…の中では、初めから芝居が上手かったように記憶しています。 ところが、先代の突然の死によって、若くして彼が四代目を継ぐことになり…その後、どのように芸を精進していくのだろうと、素人ながら心配しておりました。
土曜の舞台では、岡本綺堂の「番町皿屋敷」において青山播磨を演じ、恋仲のお菊が自分の心を試すために皿を割ったと知り、自分をそんなにも信じられないのかと激怒、失意の中で彼女を斬る…という役を見事に演じ切っていました。 惜しいかな、終盤の芝居が良かっただけに、それ以外の場面での言い回しの早口・軽さが気になりましたけど☆
次に出ていた「白波五人男」では、弁天小僧と恐喝を働く南郷力丸を演じましたが、セリフの早口はやはり気になりました。 日常会話では良いけど、5人揃い踏みの割り台詞の時は、それぞれのセリフの調子やスピードが合ってた方がカッコ良いもんねぇ☆ 力丸の後に、市川左團次が重々しく演じていただけに、余計そう感じたのかもしれませんが…やっぱ惜しいよなぁ(泣)
松禄は将来、坂東三津五郎中村橋之助みたいな感じの役者になれるんじゃないか…と思ってるだけに、今後も見守っていきたいと思っております♪