Songs and Colors

歌うように軽やかに、様々な色を身にまとって。

国博・続編

4日に行った国立博物館について、書き忘れてたことをツラツラと。
特別展は、前半が奈良〜平安初期のもの、中盤に平安後期のもの、後半が江戸時代の2人の仏師「円空」「木喰(もくじき)」の作品…という流れでした。
奈良時代の仏像は、仏教が伝来したばかりという「気合い」みたいな感じがあって(笑) 日本人が彫った稚拙で弱々しい印象のものに対しても、思わず「頑張れ(汗)」と言いたくなるような雰囲気がありました。
最近、雑多ながらも細々した知識を得ているのと、あるがままを「受け入れる(受け取る)」訓練をしているせいか、私の知らないトコで何かは感じていたようです。 ただ情報量が多過ぎたらしく、人間にはツラかったみたいですけど☆
見た目と中身は同じではないことを、穏やかな表情の観音サマを見ながらぼんやり思ってました。 こんなに優しそうなお顔をしてるけど、決して「揺るがない心」を持っているんだろうとか。 実際、菩薩なのに憤怒の形相をしている像があって、何か納得してしまったのでした。 だから不動明王が笑っているように見えたのも、きっと見間違いではないのでしょう☆
平安後期のものは、東日本でよく見られた「なた彫」という手法を紹介してました。 見た目にも味があるのですが、視覚による分かりやすい表現として有効で面白かったです♪
円空と木喰では、私好みだったのは円空の方。 一切のムダを省いた表現は、受け手に想像力を委ねているようで、とっても挑戦的(笑) 荒削りで乱暴にも見える手法の中に、円空自身の姿を見るようでした。
そう言えば、私は昔から半跏思惟像が好きで、広隆寺の仏像は教科書に載ってるのを見てからずっと、憧れの人のように恋焦がれてました(汗) 初めて逢った時は、呆然として恍惚としてたような…やっぱりアヤシイです☆
あ〜ゆ〜のって、ないものネダリみたいな感覚なのかなぁ?(笑)